『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』感想|何度観ても面白い!中つ国に引き込まれる理由

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『ロード・オブ・ザ・リング』三部作は、これまで何度観たかわからないほど繰り返し観ている映画です。
その中でも第1作『旅の仲間』は、壮大な冒険の始まりにふさわしい作品だと思います。

登場人物も多いし、聞き慣れない地名も出てくる。初めて観る人には少々とっつきにくいかもしれません。
でも、ひとたび中つ国の世界に入り込んでしまうと、もう抜け出せない。

何度観ても同じ場面で緊張し、同じ場面で胸が熱くなり、そして同じ場面で「やった!」と思ってしまう。
私にとって『旅の仲間』は、ただ観る映画ではなく、登場人物たちと一緒に旅をしているような気持ちになる映画なのです。

今回は、何度も観てきたからこそ感じる『旅の仲間』の魅力を、特に印象に残っている場面を中心に語ってみたいと思います。

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』のあらすじ

ホビット庄で平穏に暮らしていたフロドは、叔父ビルボから不思議な指輪を受け継ぎます。
しかし、その指輪は冥王サウロンが作り出した、世界を支配する力を持つ「一つの指輪」でした。

指輪を破壊するためには、敵の本拠地モルドールにある滅びの山まで運ばなければなりません。
フロドは仲間たちとともに、危険な旅に出ることになります。

旅の仲間は、ホビット、魔法使い、人間、エルフ、ドワーフという、種族も性格も異なる9人。
彼らはさまざまな危険に直面しながら、指輪を破壊するという途方もない使命に挑んでいきます。

※ここからは物語の展開や結末に触れています。

裂け谷で旅の仲間が結成

私が『旅の仲間』で特に好きなのが、裂け谷で開かれるエルロンドの会議です。

指輪をどうするのか。それぞれの種族の思惑がぶつかり合い、会議はまとまりません。
そもそも、あれほど危険な指輪を誰が運ぶというのでしょう。
そんな中、フロドが自分で指輪を運ぶと申し出ます。
そして、次々と仲間たちが名乗りを上げる。
この場面が本当に好きなんです。

それまで別々の事情を抱えていた人物たちが、ひとつの目的のために集まっていく。
しかも、全員が最初から仲良しというわけではありません。

エルフとドワーフには長年の確執があるし、人間にもそれぞれの思惑がある。
それでも、ここで旅の仲間が誕生する。

何度観ても「さあ、いよいよ始まるぞ!」という気持ちになります。
そして、この9人が実に魅力的なのです。

裏切りと絶体絶命の危機。それでも希望が見える瞬間がたまらない

サルマンの裏切りとガンダルフの大脱出

白の魔法使いサルマンの裏切りは、何度観ても腹立たしい。
ガンダルフが助言を求めて訪ねた相手が、すでにサウロン側についていたのですから。
しかも、ガンダルフを塔の頂上に閉じ込めてしまう。

いったいどうやって逃げるのかと思っていると、大鷲が現れてガンダルフを救い出す。
あの場面は「やった!」と思わずにはいられません。

絶望的な状況から一転して、空へと飛び立っていく爽快感。
こういう場面があるから、何度観ても面白いんですよね。

アルウェンとナズグルの川での対決

魔王の刃に刺されたフロドを救うため、アルウェンが馬を走らせる場面も大好きです。
背後から迫ってくるナズグルたち。
フロドは弱りきっているし、追っ手はどんどん近づいてくるし、見ているこちらまで焦ってしまいます。

そして、ようやく川を渡ったアルウェンが追っ手と対峙する。
それまで必死に逃げていた彼女が、今度は立ち向かうのです。

やがて川の水が巨大な波となり、白い馬の姿をした激流がナズグルたちをのみ込んでいく。
あの映像の迫力は本当にすごい。
アルウェンの勇敢さにも、映像の美しさにも圧倒されます。

ちなみに、アラゴルンとアルウェンの恋愛描写も、私はあのくらいがちょうどいいと思っています。
壮大な冒険を邪魔することなく、それでいて二人の深い結びつきは伝わってくる。

アルウェンが単なる恋人役ではなく、自分の意志で行動する強い人物として描かれているところも好き。

モリヤの坑道からの脱出は、まるで自分も一緒に逃げているよう

もうひとつ忘れられないのが、モリヤの坑道です。
あの閉ざされた空間が、まず怖い。
暗く、逃げ場も限られていて、何が出てくるかわからない。
次々と危険が襲いかかり、旅の仲間たちは必死に逃げ続けます。
観ているうちに、自分まで坑道の中にいるような気持ちになるのです。

そして、ガンダルフがバルログとともに奈落へ落ちてしまう。
あまりにも大きな喪失です。

それでも仲間たちは逃げなければならない。
ようやく坑道の外へ出たときの、あの解放感。
ガンダルフを失った悲しさと、無事に脱出できた安堵が一度に押し寄せてきます。
何度も観て結末を知っているのに、毎回同じように緊張してしまう。
それだけ映像と演出に引き込まれているということなのでしょう。

旅の仲間は誰もが魅力的。ボロミアも、サムも、ギムリでさえも

ボロミアの最期に見えた、故郷への思い

ボロミアについては、最初から少し警戒していました。
裂け谷の会議でも、どうも納得していない様子だったし、この人、何かやらかすんじゃないか。
そんな予感があったのです。
そして案の定、指輪の誘惑に負けてフロドから指輪を奪おうとする。

ところが、彼の最期は本当に悲しかった。
仲間を守るために戦い、倒れていくボロミア。

あの姿を見ていると、彼がどれほどゴンドールを愛し、故郷を守りたかったのかが伝わってきます。
決して単純な悪人ではなかったのです。

ボロミアを演じたショーン・ビーンも大好きな俳優なので、なおさら胸に残る場面でした。
最初は信用できない人物だったのに、最後にはその死を悲しんでいる。
こういう人物の描き方も、この映画の素晴らしいところだと思います。

サムの「くそ忠実」な精神が物語を支えている

そして、サム。
この人の忠誠心は本当にすごい。

フロドが一人で旅を続けようと船を出したとき、サムは泳げないのに川へ飛び込んでいきます。
でも、あの場面を観ても、私は驚きませんでした。
「そうよね、行くよね」そう思ったんです、だってサムですから。

ガンダルフからフロドを一人にしないよう言いつけられていたこともありますが、それだけではないのでしょう。

フロドを絶対に一人にしないという、あの頑固なまでの忠誠心。
サムは剣の達人でも、魔法使いでも、王族でもありません。
ただの庭師です。
それなのに、あの小さなホビットの存在が、物語を支える大きな力になっていく。
壮大な冒険の中で、こういう人物が重要な役割を果たすところが好きなのです。

ギムリだって、立派な旅の仲間

そしてドワーフのギムリ。
頑固で、口が悪くて、エルフには対抗心むき出しで、エルフのレゴラスとは何かと張り合っています。
でも、そんなギムリでさえ、いや、ギムリもまた魅力的な仲間なのです(笑)
モリヤの坑道でバリンの墓を見つけたときの悲しみには、彼が背負っているものが感じられます。
そして、いざ戦いになれば勇敢そのもの。

この映画のいいところは、旅の仲間が誰ひとり単なる人数合わせになっていないことだと思います。
それぞれに性格があり、弱さがあり、守りたいものがある。
だからこそ、彼らが一緒に旅をしている姿をずっと見ていたくなるのです。

レゴラス様は別格です

さて、レゴラスについては別枠です。
初めて見たとき、こんなに美しい男がこの世にいるのかと驚愕しました。
まあ、エルフなんですけど(笑)

あの長い金髪に端正な顔立ちでしかも、弓を構える姿まで美しい。
涼しい顔で次々と敵を倒していくのですから、もう反則でしょう。

もちろん『ロード・オブ・ザ・リング』が好きなのはレゴラスが出ているからだけではありません。
物語も世界観も登場人物も、全部好きです。
でも、レゴラス様は別格、そこは譲れません。

何度観ても面白いのは、本当に中つ国を旅している気持ちになるから

まとめ

『旅の仲間』の魅力は、壮大な映像や迫力ある戦闘だけではありません。
仲間が集まる高揚感。
絶体絶命の危機から逃れる爽快感。
大切な仲間を失う悲しみ。
そして、誰かを守ろうとする人々の強さ。
そのひとつひとつが、観ているこちらの感情を大きく動かします。

しかも、舞台となる中つ国の風景が素晴らしい。
特に、川を下る一行がアルゴナスの巨大な石像の間を通り抜ける場面。



あの景色が大好きで、家の近所のダムを見ていると、ついアルゴナスを思い出してしまうほどです。
もちろん、実際に巨大な石像が立っているわけではありません。
それでも、映画の風景が日常の景色と結びついてしまう。
それくらい、私の中に中つ国の世界が染み込んでいるのだと思います。

『旅の仲間』では、せっかく結成された9人の仲間が、最後まで一緒に旅を続けられるわけではありません。
ガンダルフを失い、ボロミアを失い、それぞれが別の道を進むことになる。
それでも、旅は終わりません。

むしろ、ここからが本当の始まりなのです。
何度観ても、また最初からこの旅に参加したくなる。
私にとって『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』は、そんな特別な映画です。

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』は、三部作の第2作。
前作『旅の仲間』で始まった壮大な冒険は、仲間たちが離ればなれになったことで、さらに大きく動き始めます。
前作の感想や印象に残ったシーンについては、こちらの記事で語っています。
▶ [『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の感想・考察はこちら]

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もう一度、中つ国の世界へ

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』は、一度観ただけではもったいない作品だと思います。
壮大な風景も、登場人物たちの細かな表情も、結末を知ってから観るとまた違った発見があります。
実はこの作品には、劇場公開版に約30分の未公開シーンを加えた「スペシャル・エクステンデッド・エディション」もあります。
あの世界をもう少し長く楽しみたい方には、こちらもおすすめです。

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