映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』ネタバレあらすじと感想・考察|何度観ても泣ける!絶望の中に現れた光の戦士たち

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「ロードオブザリング」シリーズの2作目にあたる「ロードオブザリング 二つの塔」は、ラストの3作目に続く非常に重要な内容になっています。

見どころも多く、特にローハン王国のヘルム峡谷の戦いは印象深いものがあります。
絶体絶命の状況で、ガンダルフが援軍を率いて現れるあのシーンは何度観ても、号泣。

朝日を背負い、丘の上から一斉に駆け下りてくる騎馬隊。
まさに光の戦士たち。
何が起こるのかわかっているのに、毎回同じところで泣いてしまいます。

実はこの映画、公開当時に劇場でも観ています。
当時は『二つの塔』で物語が完結するものだと思い込んでいたので、終わらないと知ったときには、かなりがっかりした記憶があります。まさかの3部作…
「まだ終わらないのか…」
がっかりと期待とが混ざった複雑な気持ちで映画館を後にしたのでした。

今では三部作だとわかっているので、そんな落胆はありません。
むしろ、改めて観ることで、それぞれの登場人物が担っている役割や、物語全体のつながりが、以前よりも深く感じられるようになりました。

この記事では「ロードオブザリング 二つの塔」の感想と考察をまとめてご紹介します。
※ここからは『二つの塔』のネタバレを含みます。

『二つの塔』は、離ればなれになった仲間たちの物語

第一作『旅の仲間』では、ひとつの目的に向かって進んでいた仲間たち。
しかし『二つの塔』では、それぞれが別の場所で戦うことになります。

フロドとサムは、指輪を破壊するためモルドールを目指す。
アラゴルン、レゴラス、ギムリは、ローハンの戦いに身を投じる。
そしてメリーとピピンは、思いがけない形でサルマンの本拠地を揺るがすことになるのです。

物語がいくつもの場所で同時進行するので、スケールが一気に大きくなった印象があります。
でも、不思議と散漫には感じません。
それぞれが違う場所にいながら、同じ大きな敵に立ち向かっているからでしょう。

灰色から白へ!ガンダルフの復活がカッコよすぎる

第一作でバルログとともに奈落へ落ちていったガンダルフ。
あれで本当に退場するとは、どうしても思えませんでした。
だから『二つの塔』で再登場したときには、よっしゃー!という気分。
しかも、灰色のガンダルフから白のガンダルフへと生まれ変わっているではありませんか。

その力を見せつけてくれたのが、ローハンのセオデン王をサルマンの支配から解放する場面です。
生気を失い、すっかり老い込んでいたセオデン王。
ガンダルフがサルマンの影響を打ち破ると、本来の姿を取り戻していきます。

あの場面にはすっきりしました。
かつてサルマンに追い詰められたガンダルフが、今度は白の魔法使いとして立ち向かう。
この逆転劇には胸がすきました。

ローハンの戦い

セオデン王は、ちょっと守りに入りすぎでは?

サルマンの支配から解放されたセオデン王ですが、見ていると、いろいろな局面で守りに入る癖があるように感じました。

もちろん、一国の王として民を守らなければならないのだから、慎重になるのもわかります。
ただ、危機に直面すると、まず退くことを考える。そんな印象があるんですよね。

対照的なのがアラゴルンです。
アラゴルンは状況を冷静に見極めながら、必要なときには迷わず行動する。
ヘルム峡谷の戦いでも、最後にはアラゴルンに促される形で、セオデン王が自ら剣を取って打って出ます。

守ることばかり考えていた王が、ようやく前へ進む決意をする。
あそこにも、ひとつの見せ場がありました。

ヘルム峡谷の戦い|エルフの援軍が教えてくれたこと

ヘルム峡谷の戦いでは、ガンダルフの登場より前にも胸が熱くなる場面がありました。
ハルディア率いるエルフの軍勢が援軍として駆けつけてくるところです。
整然と並ぶエルフの兵士たち。あの姿を見たときには、本当に感動しました。

というのも、それまでセオデン王は、ローハンが苦境に立たされても誰も助けてくれない、と不満を口にしていたからです。

しかし、サウロンという脅威はローハンだけの問題ではありません。
人間もエルフも、そしてほかの種族も、中つ国そのものを守らなければならない。
その意識が、少しずつ中つ国全体に広がっている。
エルフの援軍を見て、私はそんなことを感じました。

それまで別々に存在していた国や種族が、共通の敵を前にして力を合わせ始める。
単に兵力が増えたことへの喜びではなく、そこに大きな希望を感じたのです。
もちろん、戦いは厳しいものでした。

援軍を率いてきたハルディアも命を落とします。
助けに来てくれたからといって、誰もが無事に帰れるわけではない。
そんな戦争の残酷さも描かれていました。

何度観ても号泣!ガンダルフと光の戦士たち

そして、私がこの映画で最も好きな場面。
ヘルム峡谷の戦いの終盤です。

敵の大軍に押され、もはや絶望的な状況。
夜通し戦い続けた人々の前に、朝日が差し込みます。

その光の中に現れたのが、ガンダルフ。
そして、彼とともに駆けつけた騎馬隊です。
丘の上にずらりと並ぶ兵士たち。

次の瞬間、朝日を背負った騎馬隊が、一斉に斜面を駆け下りてくる。
まさに光の戦士たち。
この映像が本当に美しい。
圧倒的な迫力と、神々しささえ感じる光景。

「助けが来た!」という安堵感と、目の前に広がる映像の素晴らしさが一度に押し寄せてきます。
もう、涙が止まりません。

何度も観ているので、当然このあと何が起こるかは知っています。
それなのに、毎回泣いてしまう。
絶望が希望に変わる瞬間を、これほど美しく見せてくれる映画は、そうそうないと思います。

サムがサムたる理由が、深くわかった

一方、モルドールへ向かうフロドとサムにも、大きな変化が現れ始めます。
フロドが、少しずつ指輪の影響を受けるようになってきたのです。
指輪に心を支配されそうになり、そばにいるサムさえ見失いかける。

そんなフロドに、サムが語りかけます。
「おれです。サムですよ」
この言葉が、とても印象に残りました。

そしてサムは、どれほど暗い夜が続いても、いつか朝はやってくるのだと語ります。
この世には、命をかけて戦うに足る素晴らしいものがある。
だからこそ、信念を持って歩き続ける。

私はこの場面を観て、サムがサムたる理由が深くわかったような気がしました。
サムは特別な力を持っているわけではありません。
でも、フロドが自分を見失いそうになったとき、そばにいて支え続けることができる。
どんな状況でも、希望を捨てない。
それがサムの強さなのでしょう。

そして、サムの言葉は、ヘルム峡谷の戦いとも重なります。
夜のあとには、必ず朝が来る。
サムはそれを言葉で伝え、ガンダルフは朝日の中から現れることで、その希望を目に見える形にしてくれた。
別々の場所で進む物語が、同じ希望へとつながっているように感じました。

ゴラムはケーキのいちごのような存在

今回、改めて気になったのがゴラムです。
不思議な存在ですよね。
指輪が欲しいという執念で、フロドたちについてくる。
気味が悪いし、信用できない。

でも、彼がいなかったら、この物語はどうなっていたのでしょう。

モルドールへの道を知っているゴラムは、フロドたちにとって重要な案内役でもあります。
それで、ふと思ったんです。

ゴラムって、ケーキに乗ったいちごみたいな存在じゃないかと。
いちごがなくてもケーキは成立します。
でも、いちごが乗ることで、ケーキが完成する。
ゴラムもそんな存在に思えるのです。

もちろん、いちごに例えるには少々気味が悪すぎますけどね(笑)
彼がいることで、物語に独特の緊張感が生まれる。

しかも、指輪の影響を受け始めたフロドと、すでに指輪に心を奪われてしまったゴラム。
この二人を見ていると、ゴラムが単なる不気味な案内役ではないことも感じられます。
この先、ゴラムがどんな役割を果たすのか。
気になる存在です。

アラゴルン、レゴラス、ギムリは安定の3人組

『二つの塔』では、登場人物たちがさまざまな変化を見せます。
フロドは指輪の影響を受け始め、セオデン王は迷いながら戦い、ガンダルフは白の魔法使いとなって戻ってくる。

そんな中で、アラゴルン、レゴラス、ギムリの3人は、ずっと変わらない。
この3人が変わらずにいるから、物語が安定して進んでいく。
そんな気がするのです。

アラゴルンの冷静さと決断力。
レゴラスの華麗な弓さばき。
ギムリの豪快な戦いぶり。
それぞれ個性が違うのに、見事なチームワークです。

レゴラスとギムリの掛け合いも、緊迫した戦いの中でちょっとした息抜きになっています。

それから、アラゴルンに心を寄せるセオデンの姪エオウィンも、少し切なかったですね。
ただ、アラゴルンにはエルフ族の姫アルウェンがいます。

もしアルウェンを諦めてエオウィンとくっついたら、最低なんだけど。
なんてことも思いながら観ていました。
まあ、この作品の恋愛模様については、あまり深掘りしないことにします。

メリーとピピンも大手柄!エントたちの進軍

忘れてはいけないのが、メリーとピピンの活躍です。
第一作では、どこか頼りない印象もあった二人。
ところが今回は、エントたちを動かす大きな役割を果たします。
特にピピンの機転が効いていました。

サルマンによって木々が伐採された場所を木の鬚に見せたことで、エントたちの怒りが爆発します。
そして、アイゼンガルドへの進軍。
巨大な木のようなエントたちが、サルマンの本拠地を次々と破壊していく光景は圧巻でした。
メリーとピピンのお手柄ですね。

ヘルム峡谷では人間とエルフが戦い、アイゼンガルドではエントたちが立ち上がる。
離ればなれになった仲間たちが、それぞれの場所で大きな役割を果たしている。
この構成も『二つの塔』の見応えにつながっていると思います。

まとめ|結末を知っていても、何度でも感動する映画

『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』は、第一作とはまた違った見応えのある作品でした。
『旅の仲間』では、さまざまな種族がひとつの使命のために集まりました。
そして『二つの塔』では、その戦いが中つ国全体へと広がっていきます。

それぞれが自分の場所で戦い、時には誰かを助け、時には誰かに支えられる。
その積み重ねが、壮大な物語を動かしていくのです。

そして、何度観ても忘れられないのは、やっぱりガンダルフ率いる騎馬隊。
絶望的な戦場に朝日が差し込み、光の中から援軍が現れる。
あの場面は、私にとって『二つの塔』を象徴する光景です。

サムの語った希望が、あの丘の上に現れたようにも感じます。
劇場で初めて観たときには、物語が終わらないことにがっかりしました。

でも今は、結末を知っているからこそ、登場人物たちの言葉や行動をじっくり味わえる。
そして、何が起こるか知っていても、同じ場面で泣いてしまう。
何度観ても、あの光の戦士たちには泣かされます。
やっぱり、いい映画ですね。

『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』は、三部作の第2作。
前作『旅の仲間』で始まった壮大な冒険は、仲間たちが離ればなれになったことで、さらに大きく動き始めます。
前作の感想や印象に残ったシーンについては、こちらの記事で語っています。
▶ [『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』の感想・考察はこちら]

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